石英粗面岩

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 石英粗面岩の岩脈は冷水川流域においてN70°WあるいはN60°Eの方向を持ち、小岩体を成して汐泊川層や粗粒玄武岩を貫いている。この岩体はレンズ状を成し、淡緑灰色のち密なガラス質の岩質で、径13センチメートル程度の柱状節理が発達する。斑状構造を示し、斑晶は少量の小型石英と斜長石から成り、石基は玻璃質で微細な珪長質鉱物や緑泥石が認められる。玻璃質というのはガラス質ともいうが、岩石の結晶度を表わす術語で、石基がガラス質から成る時に使われる。