エゾタヌキ

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 タヌキは東亜の特産で、中国雲南省からアムール地方にかけて広く分布し、その生息地域により6亜種に分けられている。本州のをホンドタヌキ、北海道のをエゾタヌキといってそれぞれ亜種としているが、亜種に分ける必要はないという説もある。当地域では亀田山脈南西斜面、川汲峠、蛾眉野付近にわずかに生息し、明け方か夕方に行動することが多い。雑食性で適応力も強いが、農薬などによる小動物の減少、野犬の増加などが滅亡に拍車をかけている。