目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第5章 箱館開港
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第14節 生活・宗教
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1 生活
食物
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『
蝦夷実地検考録
』に菓子のことが出ているが、それによると、「
箱館
辺も昔はソバネカケ、アワブカシ、フキトリモチ、ハゼオコシと称するものを珍味としたるに、今の佳肴に飽ては節し難きに至るべし、ソバネカケは蕎麦を煉りたるなり。アワブカシは粟に豆をまぜたるもの、フキトリモチは焼餅を湯に漬し豆の粉をかけたるもの、ハゼオコシは餅米を煎たるを飴に和して煎たること也」とある。