30年

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 30年の3月には、船渠をはじめとする工事の仕様書・予算書が逵邑技師により完成する。真砂町に所在の函館造船所の買収は渡辺熊四郎の同意が簡単には得られなかったが、7月には敷地は賃借、工場および諸器械は1月調べの財産簿の価額で買入れることに決定し、物件の授受および従業員の引継・雇入が実行された。36年に本社に移転するまでの期間は、分工場(本社の修船台竣工後は付属工場)と称されて、会社収入の大半を担っている。