私立遺愛幼稚園

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 20年代、函館にはもう一つ私立幼稚園が開設されていた。遺愛女学校の尋常科に併設して28年開園した遺愛幼稚園である。『遺愛七十五周年史』によると、同園の経営は遺愛女学校の卒業生一色ウメが、保母長には同じく卒業生で神戸の保母養成所を卒業した萩田ふみがあたり、園舎は25年に新設した尋常科の階下を使用したということである。函館幼稚園廃園後は区内唯一の幼稚園となり入園者も多数いたが、40年の大火に類焼、廃園となった。