北海道において埋蔵文化財の所在調査が企画されたのは昭和三十八年が最初である。北海道教育委員会では、全道の市町村教育委員会に遺跡台帳の作製を依頼し、一部を市町村教育委員会、一部を各地方教育局に保存して活用することとした。この調査資料が文化庁の前身である文化財保護委員会によって『全国遺跡地図(北海道)』-昭和四十三年-にまとめられ、更にその後、北海道教育委員会は昭和五十一年五月に『埋蔵文化財包蔵地一覧表』-全道編-を作製した。これによると、亀田の遺跡は、東山A、東山B、東山C、東山D、東山E、権現台場(神山)、サイベ沢、煉瓦台、石川野、サイベ沢B、西桔梗N-1、西桔梗N-2、西桔梗N-3、西桔梗N-4、西桔梗N-5、西桔梗N-6、西桔梗N-7、西桔梗A、西桔梗B1、西桔梗B2、西桔梗C、西桔梗D、西桔梗E1、西桔梗E2、西桔梗F、サイベ沢C遣跡の合計二六か所となっている。このほか赤川、赤川第2地点、赤川第3地点、赤川第4地点、富岡町などの各遺跡があり、遺跡は三〇か所以上存在する。
これらの遺跡は亀田川、鮫川の上流域の丘陵上に分布し、その九〇パーセントが縄文時代の遺跡である。