函館駅と亀田駅

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 『函館駅開駅概史』によれば、函館市若松町の現在位置に函館駅を建設しようとしたが、鉄道を引くことは交通上危険であるから反対であるという一部住民の声に押され、海岸町に設置されたという。また、同書によれば、「駅舎は木造平屋の極めて簡素なもので、切符売場、荷物取扱所、改、集札口二か所と駅長室だけといった程度のものだった。駅員は一般住民から役人という頭で応接されていたようだ」と当時の様子が記されている。
 その後明治三十七年七月一日、若松町に函館駅が設けられ海岸町にあった旧函館駅は亀田駅と改称されたが、残念なことに明治四十一年三月類焼した。
 なお、亀田停車場に組立工場が設置されていたが、明治三十九年三月より函館工場と改称され、後に五稜郭に移った。

北海道鉄道開通当時の時刻表(北海道鉄道株式会社の路線は函館・小樽間のみ、他は他社線)
○上り列車 明治37年10月15日


北海道鉄道開通当時の時刻表(北海道鉄道株式会社の路線は函館・小樽間のみ、他は他社線)
○下り列車 上野・旭川間連絡時刻表 明治37年10月15日