目次
/
[亀田市編]
/
第三章 明治の新風
/
第六節 教育の発達
/
七 社会教育のあけぼの
権威による教化
275 ~ 275 / 1205ページ
函館奉行の諭告あるいは掟六か条、桔梗村
五人組
制度など、命令的な教化を実施していた時代においては、基本的な生活習慣及び社会規範などは、すべて官の権威によって方向づけられていた。従って社会的教育は各人の意志によるというよりは、その権威に追従することが正しく、反することは悪であったといえる。善行を奨励し賞揚することは、現在においても過去においても変りがないが、当時は官の褒賞は大きな権威に裏づけられていたので、教化指導に効果を挙げていたものと考えられる。