設立後の動向

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○大正八年度より購買事業取扱品目を薪、食塩、木炭、石油の四種とする。
○大正十二年定款の変更が認可され、販売事業兼営。ただし販売事業は実施せず、ただ大根移出販売の検査のみを行い、生産者個人売りにし、商人取扱いであった。
○昭和七年定款を変更、区域を拡張し、亀田村字桔梗、字西桔梗、字石川、字昭和、字本町、字港とした。これに伴って組合員は二四二名増加し、出資金は二万一、五五〇円となった。
○昭和七年九月事務所新築、工費二、一〇〇円、同年より販売事業開始、主な産物は大根・赤かぶ・馬鈴薯
○昭和八年九月蹄鉄利用工場設置、十一月精穀工場新築設置。
○昭和九年七月農業倉庫新築。建坪九一坪工費四、七〇〇円。
○昭和十年一月利用部に家具類の購入。十二月農業倉庫業兼営。
○昭和十一年桔梗園田農事実行組合所有倉庫買収。
 
 事務所は、昭和七年、細貝角太郎と二、〇五二円で請負契約し、昭和七年九月十二日竣工。二階建木造建築で総坪数六六坪であったが、昭和十一年八月下屋九坪を増築した。現在は住宅に利用している。

蹄鉄工場

 蹄鉄工場は、昭和八年八月亀田村字昭和前川工場を二〇〇円で買収し、翌九年四月二一九円で増改築した。なお、蹄鉄器具を約百数十円で買収し、蹄鉄事業を経営し、組合員に多大な利便を与えた。

精穀工場

 精穀工場は、昭和八年亀田村字昭和に動力による工場を新築し、内部の設備には二、五二八円余を費やした。
 農業倉庫は、昭和九年六月 中川忠太郎と工費四、一五〇円で契約し、同年七月五日竣工、落成式を挙行した。建物は木造トタン葺六五坪、燻蒸室四坪、下屋二二坪、合計九一坪である。