頭数

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 大正年間に飼育されていた豚の頭数は約二、三〇頭を数えるに過ぎなかった。しかし、昭和十三年をピークに頭数は順調に伸びるが、やがてまた下降線をたどる。

[豚の頭数]

 養豚も農家の副業として始めたものである。豚の飼料はくず馬鈴薯が中心であったが、馬鈴薯だけだと脂肪がかかりすぎて肉の価格が安くなるので、函館市内の料理屋などを中心に回って残滓(し)を集めてきては与えたという。

飼育戸数

 しかし昭和十一年以降の農林統計(亀田村役場)によると、昭和十四年には二七三頭の豚が斃死していることがわかる。この数は前年の飼育頭数の約四分の一に当るものである。この「斃死の中に豚コレラ病により殺処分せるものを含んでいた」ということから、豚の飼育のむずかしさと管理の悪さが想像される。