町制施行と住みよい町

540 ~ 540 / 1205ページ
 多年挙村的要望であった亀田村を町とすることについて、昭和三十六年十月十三日臨時第二回村議会が開かれ、満場一致議決を得たのでただちに道に申請手続をとった。
 昭和二十七年自治制施行五十周年記念式典を挙げ、亀田村の発展のあとを顧みたのであったが、その後の村勢進展においてもまたみるべきものがある。今や本村は渡島支庁管内における八雲・上磯・森・松前につぐ戸数四、一一四戸、人口二万〇、〇三四人の大村となり、しかも函館市に隣接する地の利を得て字本町・富岡・赤川通・昭和・中道・本通地区は住宅の新築、転入者逐年増加の一途をたどり、村の総戸数人口の約六割を占める戸数二、六五九戸、人口一万一、九八八人の中心市街を形成するに至った。
 また本村が本道の南端都市郊外のため、交通その他の点においても恵まれ、道内外の工場新設を企図するものも逐年増加の状勢であり、本村の将来は発展を約束づけられているといっても過言ではない。幸いに明年は本村が自治制施行六十周年を迎えるのを契機に、一月一日より町制を施行することにした。これによって心機一転町として新しく発足し、住みよい亀田町の建設を念願することになった。