昭和四十年十月実施の国勢調査による住宅関係の集計が四十一年四月に道統計課から発表され、北海道全体で自宅保有居住世帯平均が四六・九%となっている。これに対して亀田町の住宅事情、通勤、通学の状態を昭和四十年十月実施の国勢調査から、町が集計したものを挙げると次のようになっていて、住宅事情が一層よくわかる。
一 世帯数状況(昭和四十年十月一日現在)
世帯数 六、九七一戸 人口 二八、八一三人
二 住宅居住者数
居住者数 九八・三% 残りの一・七%は下宿と非住宅居住者
三 住宅居住世帯の住宅所有区分
ア持家者 四、四五〇世帯 六三・八% 全道平均 四六・九% 全国平均 六〇・〇%
イ借家者 一、七九三世帯 二五・七%
ウ給与住宅 三七九世帯 五・四%
エ間借者 二三八世帯 三・四%
四 一世帯当り平均居住室数
ア亀田町平均 三・三室 全道平均 三・四室
イ持家者 三・九室 ウ借家者 二・一室
エ給与者 二・九室 オ間借者 一・三室
五 一世帯当り畳数
ア亀田町平均 一九・八畳 イ全道平均 二一・二畳
六 一人平均畳数
ア町全体一人平均 四・九畳(三五年国勢調査四・二畳)
イ持家者 五・三畳 ウ借家者 三・八畳
エ給与者 四・五畳 オ間借者 三・六畳
七 町内住宅所有区分と字別比較
ア持家者 石川 九四・三% 中野 九三・三%
以下西桔梗・陣川・東山の順
本町 五九・二% 富岡 六三・六% 昭和 五七・八%
港 五一・〇% 赤川通 二八・三%
赤川通は渡島支庁、気象台、警察などの公営住宅が多いため持家者パーセントが低くなっている。
イ借家住い 本町 三〇・九% 五五九世帯
富岡 二八・四% 四九二世帯
港 三八・一% 一七九世帯
ウ昭和三十五年国勢調査と比較すると
(ア)世帯数で八五・五% 三、二一五世帯の増加
(イ)持家は 一、六九〇世帯の増加
(ウ)借家は 一、二〇三世帯の増加
(エ)給与家は 一八四世帯の増加
(オ)間借は 六六世帯の増加
五年間で持家が約一、七〇〇世帯も増加しているが、全体比での持家は一〇・六%も下回っており、反面借家は一〇・三%も増加しているのをみると、年間七、八百の新築住宅の四割以上が借家とみられ、特にアパート新築が多くなっていることが、この数字に表れていると思われる。
八 町内居住者(一五歳以上)の通学通勤者の状態
ア通学者総数 七、〇三三人のうち、函館市ヘ 一、九一四人
町内通学 四、九八五人 上磯町その他ヘ 一三四人
イ通勤者総数 一一、五三〇人のうち、函館市へ 六、〇四八人(通勤者全体の五二%)
町内通勤 五、二三五人
上磯・七飯へ 二四七人
当町の昼間人口は約二万人とみられている。