五稜郭駅前富岡（通称ガード下）より赤川線を結ぶ村道の新設は、本町住民の強い要望もあって昭和三十年度と三十一年度の二か年の継続工事で完成した。この工事については前年から測量設計準備がなされ、残されていた道路敷地買収交渉も、地主の理解協力により了解を得て村議会の議決を経、失業対策事業として実施したもので、事業の内容についてはおおよそ次のようになっている。
　
　ア　昭和三十年度分事業
　　　　　総延長一、三五二メートルのうち七八〇メートルを完成し、残りの分は三十一年度に施工
　　　　　道路有効幅員三メートル、造成幅員四メートル
　
　イ　昭和三十一年度分事業
　　　　　総延長のうち本年度分五七二メートル
　　　　　有効幅員六メートル、造成幅員七メートル
　
　この村道新設によって従来亀田小学校前経由で五稜郭駅に至った道程にくらべ約七〇〇メートル短縮され、車馬、通行人の時間節約も大きく、また本町方面から役場、赤川方面への利用度も高く、現在では（昭和四十八年）バス、車両の運行もまことに多く、主要幹線道路となった。