道有雌牛の貸付による家畜増殖を奨励する一方において、家畜として有望な綿羊を飼養して農業経営の合理化を協同の力によって推進しようとの気運が高まり、前から綿羊組合を設立すべく、村内有志の間に種々計画がなされていたところ、この苦労がついに実を結び、昭和二十七年二月二十九日、役場会議室において「亀田村綿羊組合」の創立総会が持たれた。本総会では、組合長亀谷正、副組合長常任幹事西村光栄その他役員が選任され、本年度事業計画を次のとおり樹立して、積雪寒冷地帯にある本村の農業振興に大いに寄与することになった。
なお総会では特に渡島支庁三浦技師および生産係員を囲み、綿羊飼養に関する研修座談会を開き、今後の当組合運営に自信を深めた。
本年度事業計画
○種綿羊の導入 ○共同剪毛(せんもう)の実施
○綿羊に関する書籍の購読 ○貸付綿羊および購入資金の融資の獲得
○共同飼養管理 ○共同薬浴の励行
○購買販売の斡旋 ○講習講話会の開催
○綿羊品評会の開催 ○登録の実施