亀田村は従来函館市に隣接しているため消費需要が同市内に依存しており、大規模な商店や専門店の増加はあまりみられず、経営規模の小さい商店が主体となっていたが、終戦後の人口増加に伴って経営規模の大きくなった店舗が若干増加している程度であった。昭和四十年以降は人口急増により購売力が増大し、商店街の発展は字本町(五稜郭駅前・国道五号線沿い)方面にとどまらず、次第に東部方面(字富岡・赤川通地区)へと広がりをみるようになり昭和四十六年三月三十一日現在の商業調査では、当町の商店数は六六三、従業員数は一、六六二人、年間売上高五三億二、九〇〇万円となるまでに発展した。