当商工会では昭和二十九年創立以来事務所を村役場内に置いていたのであるが、商工業者の利便の多い五稜郭駅前に移転することを協議決定し、三十六年五月には字本町三七番地(十字屋二階)に移転した。
このように商工会は運営能率の向上と商工業者の利便を促進するため一層の努力を続けるうちに、商店街の発展は先にも記したとおり、本町方面のみにとどまらず人口増加に伴って次第に東部方面へと広がりをみるようになってきた。この状況から商工業者から産業会館施設の要望が起こってきたために、町商工会が建設主体となり、昭和四十一年九月工事を起こし、同年十二月に字富岡六八番地(亀田病院向い)に「亀田町商工会館」を完成した。会館完成とともに町商工会もここに移転した。
本会館は木造二階建延坪三三〇平方メートル、一階は商工会事務室、相談室、小会議室、和室、管理人室等を持ち、二階は大会議室となっている。
本会館は直接商工業者の利用、利益になるのみならず、会議室は一般町民の利用にも大いに役立っている。昭和四十五年には更に五〇平方メートルを増築し、急増する会員の経営指導体制の整備に当ってきた。