大谷女子短期大学
函館大谷学園は明治二十一年、在函六寺院の協力による「六和女学校」として発足した。ついで東本願寺の単独経営となり、以来八十余年、現在函館大谷高等学校(男子部・女子部)を経営し、在校生一、四〇〇名を数え、札幌・帯広・室蘭・稚内・登別の姉妹校とともに道内有数の私学として進展の一途をたどっている。
こうした中で本短期大学は学園の将来と女子教育の総合的完成を期するため、東本願寺並びに学園関係者が中心となり、昭和三十八年四月、道南唯一の女子大学として発足した。
昭和四十年四月には付属幼稚園を設け、四十一年度より幼教課程を増科、四十五年には学舎を全面的に増改築し、四十七年より保母資格も取得できるようになり、内容外観ともに道内屈指の短大として面目を一新した。
一 教育方針
親鸞の仏教精神を基盤として、教育基本法および学校教育法の趣旨に従い、高度の情操によって優しく知的で聡明な近代的女性を育成するとともに、実生活に即した専門的知識と技術を授けることを目的とする。
二 学科構成
家政学科 家政コース 定員 四〇名
栄養コース 定員 四〇名
幼稚園教諭 昼間コース 定員 五〇名
保母養成課程 夜間コース 定員 四〇名(幼稚園教諭資格のみ)
三 位置と環境
校舎は史跡五稜郭公園裏一キロメートルの地点にあり、(亀田市本通町五一番地)敷地四万平方メートル。遠く横津連山を望み、きわめて自然環境に恵まれ、周辺は新興住宅街として、近年目をみはるような発展を続けている。
四 学舎と設備
短大専用校地 三万三、〇〇〇平方メートル
学園グランド 七、九四〇平方メートル
学舎総面積 六、〇三五平方メートル
管理部門・研究室・合同講義室・階段教室・普通教室・ピアノレッスン室・学友会室・理化学実験室・学生ホール・調理実習室・サークル室など四十教室
体育館 一、六〇五平方メートル(共用)
付属施設 図書館・学生寮・付属幼稚園
五 学長
初代 鷲尾吾雄 二代 野沢静證