神山稲荷神社
神山町一五五番地にあり、祭神は宇迦魂命である。寛政八辰年九月建立の棟札(『巡回日記』)がある。『各村創立聞取書』(明治十九年)によれば、「元禄五年佐々木四郎の祖、生国より神体を持ち来り、上山に小祠を建築し、後村民が相談して鎮守とした。」旨が記されている。
明治十四年東照宮跡に建立したという。同四十五年鍛治村の稲荷神社に合祀された。合祀後も同神社の祭典は続き、旧宮地は農地開放のため失い、昭和二十三年ころ、村長より旧東照宮跡地約八反歩を七、〇〇〇円で譲り受け、同四十二年宗教法人として届出、独立した。
例祭は九月五日である。
同社の花崗岩の大鳥居は、前述したとおり、元東照宮の正面に元治二年建設したものである。近くに四稜郭があり、また最近境内に隣接して「忠魂碑」が建立された。