第二衛生センター建設

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 亀田市では引続き増加する人口に対処する施策を進める中で、その対策の一環として「し尿処理」間題が、再び当面緊急課題となって表面化してきた。昭和四十七年十一月三十日より開催の臨時市議会において「衛生センター建設調査特別委員会」が原案どおり可決され、設置することとなった。
 この委員会(委員長小干場義雄ほか九議員)は、新しい衛生センター建設調査とともにプランの検討し尿処理の現状などに関する対策も同時に進めることが任務となっている。本委員会は直ちに活動を起し、他市町村施設の視察結果、「施設設備に十分配慮し、管理運営を適正にすることによって、地域の発展を阻害する要因とはならない」ことを確認した。
 市ではこれらの問題に対処するため、応急的なものについては近隣市町に協力を頼み、緊急対策として中野町に貯溜槽を施設し危機を脱することで現状を打開しつつ、根本的恒久的解決策として、第二衛生センターを昭和四十八年度に建設し、四十九年度中に完成させる計画を打ち出した。かくして、昭和四十八年三月には中野町貯溜槽の完成をみ、越えて八月には同町第二貯溜槽も施設された。これによって従来からの第一衛生センター処理と、南渡島処理場委託投入とを合わせ、平常処理については順調になった。
 恒久対策としての第二衛生センターの建設については、予定地周辺の地主、処理排水放流先の河川地域住民との利害交渉を活発に進めたが、容易に合意に至らず、今後なお積極的懇談の必要にせまられている。