本部庁舎

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消防本部

 昭和四十六年十月から、赤川通町二三五番地(亀田中学校隣)に総工費約七、〇〇〇万円を費やして建築中の消防本部庁舎が、四十七年六月末完成し、同七月八日には移転のはこびとなった。この新庁舎の建築構造は次のようになっている。
 
・鉄筋コンクリート造り二階建(一部八階)八階望樓には無線アンテナを施設。
・一階車庫には大型消防ポンプ車七台収容、将来はしご車も収容できる。
・暴風雨時の停電に備えて自家用発電装置も設備。
・二階は約一〇〇人収容可能の大講堂と、小会議用の和室もある。
・八階の高さ二五メートルの望樓からは、市内を眼下に一望することができる。
・集中暖房装置なので、雨天時や冬期間でもホースの乾燥ができる。
・消防中枢神経である通信指令室が独立で、火災現場あるいは救急現場の各出動車からの情報による現場状況を確実に把握し、災害に即した判断により現場へ指示できる。
・録音装置、逆探知機もあり、誤った通報や不明瞭な場合に効果を発揮する。
 
 新装施設の完備した新庁舎に七月八日移転を完了した消防本部の活動は一層充実した。同年十月一日消防本部庁舎落成式が福祉センターで挙行されたが、式典に先立ち秋季訓練大会が行われ、市役所前から新庁舎までを、消防職、消防団員、消防車両部隊合わせ約二〇〇名によるパレードを行った。引続き団員による小隊訓練および職員七名による新ポンプ操作法の実技が披露された。
 式典には、道をはじめ渡島支庁長、道警函館方面本部長、管内市町村消防関係者約三〇〇人の出席があり、亀田市消防の拡張堅実を祝福し、前途への発展を激励した。なお亀田市消防の機構は別表のとおりである。

消防機構 昭和48年2月現在