昭和四十六年十一月二十一日、亀田福祉センターにおいて、市制施行記念式並びに祝賀会が挙行された。この式には、道知事(代理中村副知事)をはじめ道内市長、市議会議長、渡島管内市町村長、市町村議会議長並びに市内外官公署、会社、団体などの四一九名が出席した。
一 定刻午前十一時、修礼、「君が代」斉唱に続き参会者一同父祖、先人の労苦偉業に感謝の黙とうをささげる。
二 吉田市長式辞「市制施行は、亀田が函館圏あるいは道南における中核都市として、更に大きく飛躍する第一歩として踏み出すところにその意義があると思う。将来大きな可能性をもつ亀田市が市制昇格を第一歩とし、建設十か年計画を基調に公共施設の設備充実を図り、地域開発を積極的に推進し、都市基盤を整備、実の伴った亀田市を建設して、洋々たる未来に向かって、住みよい住みたくなる健康で明るい亀田のまちづくりに、全市民一致協力邁進することを念願している。」(要旨抜粋)
三 知事祝辞「今日の亀田は、祖先、先輩の汗と油の結晶であり、彼らに対しての感謝の意を忘れず、近隣市町村との連けいをより一層密にして、住みよい都市として発展され、地方自治の振興に寄与されるよう期待する。」(要旨抜粋)
このあと次の来賓の祝辞が述べられている。
道議会議長 全道市長会長 全道市議会議長会長 全道町村会長 全道町村議会議長会長
四 万歳三唱 最後に坂田渡島支庁長の発声で亀田市の万歳三唱。
記念式典終了に引続き、祝賀会に移ったが、福祉センター講堂の舞台使い初めとして、次の演技が披露された。
花柳光似社中による清元「種まき三番叟」
函館バレエアカデミー舞踊
マイアーベーア作曲「戴冠式行進曲」
チャイコフスキー作曲「白鳥の湖」
清元、バレエ演技披露のあと、藤谷市議会議長の開宴あいさつで祝宴に入った。高橋順一とマリンバアンサンブルの曲を聴きながら、接待奉仕を希望した市内婦人会員六〇余名をも交え、祝賀会が進められ、行事のすべてを終了した。