矢越の崎さシタギ掛かればやがて雨 【根崎】
函館山さシタギ掛かれば雨(気付けれ) 【根崎(志海苔)】
汐首かくれればヤマセ雨 【銭亀沢】
汐首にシタギ掛かれば雪と風 【銭亀沢】
汐首さガス掛かればここさもガス掛かる 【志海苔】
矢越の先さ雲足下がれば、新川の橋渡った乞食と一緒に
ここさ来る 【志海苔】
*シタギ…雨(雪)雲、ガス…海霧
これらはいずれも近くの対象物を見ながら現象の変化を観察し、天気変化の兆候をいち早く捕らえようとする試みである。常にことわざどおりの現象が現れるとは限らないが、天気図や天気予報では表現が難しいローカルな天気変化を予測する、いわゆる「観天望気」(かんてんぼうき、空の状態を観察して天気の変わり方を予測する)と呼ばれる方法として、有効なこともある。