クダリは昼から吹いて日暮れに凪る 【根崎】
やどいとクダリは日一杯 【石崎】
(やどいと)西風日一杯 【根崎(志海苔)】
アイ(アエ)の朝凪ぎ、クダリの夜凪ぎ 【志海苔(石崎)】
*やどい…日雇いの漁夫
天気の良い日は陸上と海面の暖まり方が異なるので、一般的には海陸風が発生する。つまり、日中は海から陸に向かって風が吹き、夜は逆に陸から海への風となる。そして、二つの風の交代時期である朝と夕方は風が弱まり、いわゆる「凪ぎ」の状態となる。銭亀沢の場合は、海風が「クダリ」(南風)または西風であり、陸風は北からの「アイの風」となる。これらのことわざの風向は各地で異なるものの、同じような表現は各地に伝わる。