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 現在の函館市銭亀沢地区は、根崎、高松、志海苔、瀬戸川、赤坂、銭亀、中野、新湊、石倉、古川、豊原、石崎、鶴野、白石の一四の字からなっている。後でみるように、昭和八(一九三三)年に大字を廃止し、字を編成したものをそのまま受け継いだものといえる。
 地区全体は、過去数度にわたって行政区分やその範囲が変化してきたが、生活の単位である字は、明治時代以前から連続した基礎的な地域の社会単位であり続けてきた(第一章第一節参照)。