フキは前日から水に浸して、三回くらい水を換えてきだし(あくや塩を抜くこと)ておく。食べる約二時間前から仕込む。
フキは三センチメートルくらいに切り、ジャガイモは皮をむき粗切りにし、洗った昆布とともに鍋に入れ、七輪の上で軟らかくなるまで煮る。きだした糠ニシンまたは塩ニシンを、手で三枚におろして骨を除き、半身のまま鍋のなかのフキやジャガイモの上に並べ、ニシンの身がほぐれるようになるまでコトコトと煮る。味見をして、塩が足りない時には塩を入れる。汁は煮詰まって少なくなる。最後に鍋の底に残った汁にご飯を入れておじやを作ったりして、汁は残さず全部利用した。フキ三平汁には切り込みも入れたりした。
大根、ササゲ、キャベツなどを入れた三平汁も作った。三平汁はニシンが主材料であるが、ニシンの代わりに鮭も使った。