曹洞宗善宝寺

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 明治二十九(一八九六)年現在の場所に函館の高龍寺の末寺として創立。翌年の明治三十年に本堂が建設されている。その後、大正時代に本堂、庫裏が再建されたが、昭和年間に二回ほど改築がおこなわれている。昭和の第一回目の改築で本堂の屋根の形が入母屋から宝形に変更されている。昭和四十六(一九七一)年に外観の改修がおこなわれ、現在の姿に至っているが、柱などの部材は大正時代に再建された当時のものが使用されている。
 また、同寺には明治二十六年の過去帳が残されており、明治二十九年の創立以前からその布教活動がおこなわれていたことがうかがえる。

善宝寺


善宝寺(大正13年)