墓地と火葬場

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 銭亀地区には、西願寺の裏の墓地のようにお寺が管理する墓地のほかに、銭亀・志海苔共同墓地、新湊町共同墓地、古川町共同墓地、石崎共同墓地といった各町会が管理する共同墓地が四か所存在する。この四つの共同墓地は、いずれも海岸から三から五キロメートルほど離れた、海を見渡せる高台に位置している。以前はこの四か所の共同墓地にそれぞれ火葬場があったが、現在、火葬場が残されているのは石崎共同墓地のみである。
 石崎火葬場は、明治四十一(一九〇八)年に設置され当初から石崎町会で経営されていた。現在の建物は、昭和二十五(一九五〇)年に建てられたものである。昭和三十九年に一度改修がおこなわれており、コンクリート造の煙突が取り壊された。現在残っている煉瓦造の煙突と炉は、このときに造られたものと思われる。その石崎火葬場も昭和六十一年にはその業務を終え、平成六(一九九四)年に廃止、現在はその建物だけが残されている。

石崎火葬場


石崎火葬場平面図


石崎火葬場立面図