里帰り

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 里帰りについては家の実情に応じてさまざまであった。婚礼の済んだ翌日の里帰りが多かったが、一週間目、一〇日目ということもあった。婿の両親が同伴することもあり、酒一升に酒の肴あるいは菓子・赤飯などを持参した。大方は日帰りもしくは一であった。なかには実家が近所でいつでも立ち寄ることができるので、里帰りはしなかったという家もあった。実家が遠方の場合は仕事が一段落するのを待って一か月後に帰っていった例もある。里帰りの際親戚が集まって飲食を共にすることはあるが、近所への挨拶回りはやらなかったようだ。