目次
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第四章 生活と民俗の地域的展開
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第六節 銭亀沢の口承伝承
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二 世間話・伝説
馬の糞団子
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イソという人が行方不明になったの。晩になっても帰ってこないので、「イソやどんどん、イソやどんどん」と古川町の消防団がみんなして太鼓叩いて捜し歩いたって。捜したら
亀尾
の奥の川原にいた。「お前、何食べてたんだ」と尋ねたらね、「オレ、ボタ餅もらって食った」といったと。口のまわりに何付けたと見れば馬糞さ(飯田由枝談)。(『通観』№305)