目次
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第四章 生活と民俗の地域的展開
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第六節 銭亀沢の口承伝承
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二 世間話・伝説
石倉さん
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石倉
貝塚
の近くの杉の木立の中に正一位石倉稲荷神社の棒が立っている。岩山に石の祠があり、祠に狐がいて、狐は神様の使いだ。大漁するようにと占いに行く。アゲモノをして食べたあとがあればウケタといい、その年はいいことがあるという。今はイワシ漁も全然なくなってしまったから、漁師も少なくなったし、出稼ぎする人も多くなったから割りと占いもやらなくなった。今でもお社は残っていて八月の十三、十四日盛大にお祭をやる(飯田由枝談)。