[海峡と漁業]

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 日本海に流入し、日本列島に沿って北上した暖流は津軽海峡と宗谷海峡を通過して、別の2つの海に流れている。さまざまな魚たちは、「海の回廊」である海峡をそれぞれの生活史の中で索餌と産卵の回遊経路・海の交差点として、あるいは生活の場や産卵場として利用している。つまり日本は、四方を囲む海とそれをつなぐ海峡が豊かな海を支えていることになる。それでは、春夏秋冬を通してどのような魚たちが津軽海峡にやってくるのか(〈文献1〉)。