サンタロトンネルの日浦側入口付近、サンタロ岬、大澗漁港付近、恵山山塊東海岸の海崖地には、海岸段丘地にみられる植物群が構成する海岸断崖植生が発達していて、出現する植物種と量はその地ごとに多少の異なりがみられるが、オオイタドリ、ヤマブキショウマ、エゾカンゾウ、ノコギリソウ、ツリガネニンジン、マルバトウキ、ノコンギク、アキカラマツ、カワラナデシコ、キジムシロ、ツルキジムシロ、キリンソウ、エゾオオバコ、ミヤコグサ、ヒロハクサフジ、マイズルソウ、アサツキ、イワデンダ、などの多種の植物群からなっている。
また海崖にみる岩肌では、割れ目や窪地に、コモチレンゲ、イワキリンソウ、キリンソウ、エゾオオバコ、ハマハタザオ、エゾイヌナズナ、マルバトウキ、コハマギク、オニヤブソテツ、ラセイタソウなど、岩地や海岸性の植物たちの生育があり、御崎地域から恵山岬にかけて連なる切立った岩壁には、それら植物たちに加えて、壁面肩部にミヤマビャクシン(シンパク)の旺盛な繁茂がみられている。