1、設置経過

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 昭和26年(1951)北海道学芸大学(現教育大学)は理科教育の振興を目標に、臨海実験所の設置を計画、暖流と寒流のぶつかり合う恵山岬周辺、尻岸内村恵山地区を候補地として上げた。尻岸内村はこれを大いに歓迎、同年の8月には誘致期成会を結成、協力援助を大学側に伝えた。
 北海道学芸大学は、期成会からの建物本体(およそ40坪)の新築寄付の申出を大いに歓迎、当初、恵山地区を予定していたが諸々の条件から、昭和28年2月21日、豊浦地区の通称「ムイドマリ」を望む小丘(字豊浦)に建設を決定した。次いで3月26日地鎮祭が行われ同日着工、28年6月20日竣工落成し大学側に引渡され、7月23日「北海道学芸大学尻岸内臨海実験所」と命名され研究活動が行われた。