4、戒雲山『禅龍寺』

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昭和30年頃の禅龍寺(尻岸内町史)


平成3年改築となった禅龍寺本堂(平成17年撮影)

 
 所在地 字恵山451番地の2
 宗 派 曹洞宗、本尊・釈迦牟尼仏、本寺高岸寺
 
沿革  禅龍寺は大正15年(1926)11月27日、高岸寺三世渡会元孝和尚が根田内(現字恵山)にも禅寺をとの檀信徒の願いに応え、これらの人々の浄財を基に30坪の伽藍を設置し『高岸寺根田内法務所』として公許を得て開教したことに始まる。
 以来、監寺(監守)として、渡会仲全師、大滝良全師、佐藤天融師、渡会義孝師、渡会宗定師、また、秋田などから来村した法順尼、心保尼、志順尼らの尼僧も常在し布教伝導に努めると共に、尼僧らは請われるままに裁縫や料理など家庭教育も施す。
 ・昭和22年(1947)5月19日、二世大鑑元明(渡会元明)寺号公称を北海道長官に願い出、認可を得て『戒雲山禅龍寺』を創立する。
 ・翌23年4月、本堂(30坪)の内部を改造、庫裏(50坪)を新築する。
 ・昭和46年(1971)、本堂の大改築を行う。
 ・昭和50年(1975)4月16日、二世渡会元明還化、享年50歳。
 ・昭和54年(1979)11月26日、駒沢大学卒業4年目、若干26歳で三世大應元康(渡会元康)住職に就任する。
 ・昭和57年(1982)11月、位牌堂建立。
 ・昭和60年(1985)には、「子孫のために立派な本堂を」との願いから本堂新築を発願。同年、計画委員会を発足。檀信徒や多くの関係者から1億円を越す浄財が集まり建設に取りかかる。
 ・5年を経た平成3年(1991)12月、65坪の白亜の大本堂が 完成。平成13年(2001)には庫裏も全面改築する。

戒雲地蔵尊

 住 職
  現住職 三世 渡会元康 昭和54年~
      二世 渡会元明 昭和22~同50年
      開山 渡会元孝 大正15年~昭和22年(戒雲元孝大和尚)
 
禅龍寺本堂建立之碑について
 禅龍寺の境内に見事な御影石の本堂建立之碑がある。
 これは禅龍寺開創80周年大法要を記念し、平成14年(2002)6月に建てられたものである。
 石碑の表は曹洞宗大本山の一横浜市鶴見区『総持寺』監院盛熙の揮毫で飾られており、裏面は本堂建立に労をとった役員諸氏の氏名が刻まれている。

[図]