三、有限責任漁業協同組合時代

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 第二次世界大戦後は食糧危機、インフレーションに見まわれ、水産物の需要は極端に強まったが、我が国水産業界は漁業秩序が破壊されて混乱状態に陥った。
 政府は国の資金を出すなどしてこの復興計画をたてた。大漁業経営など一部成功したものもあるが、沿岸漁業などはむしろ漁村部落間の対立を激化させることになり、漁業協同組合を分立させる例もあらわれ大漁業経営と零網漁業経営間の差が目立った。
 しかし、この間に於いて漁船の性格向上、新しい漁具の導入等により日本の漁業は急速に発展して行った。
 昭和二三年に水産業協同組合法が公布され、行政盾の指導により、昭和二四年に戸井漁業協同組合は、小安、釜谷、戸井、原木の四漁業協同組合に分裂した。