1 仏像
①大宣寺本尊仏、阿弥陀如来像
大宣寺創立の時に京都市内から求めたもので、もと比叡(ひえい)山延暦寺に安置されていたものという。
②円空作の観音像
昔から汐首観音堂に安置されていたものが、昭和四十二年八月、円空仏と判明。寛文六年作と推定。
③貞伝作の万体仏
館町〓堀川家に安置されているものを昭和四十六年発見、この万体仏は享保年間、津軽今別村の本覚寺住職貞伝和尚の作ったもの。下海岸では最初の発見と思われる。
④ 伝大蓮作木造仏二体
釈迦如来像と地蔵菩薩像で法泉寺に安置されている。住職の語るところによると檀家が寄進したものという。
2 仏具
大鐘鼓(しょうご)
汐首岬で遭難した船の船主が、汐首観音堂に寄進したものと伝えられ、寺宝として伝承されたものである。正徳五年四月西村和泉守作の刻銘がある。汐首観音堂所蔵
以上の文化財については、第三章伝説と逸話の項でくわしく述べた。