大正十年

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・二月三日 椴法華村を出漁した鱈釣磯船、強風のため遭難漂流し戸井村字浜中に漂着、この時乗組員二名中一名の者凍死する。
・二月二十六日より椴法華局、郵便小包の逓送を一号便は人夫、二号便は騎馬により行う。
・四月四日 低気圧のため道南地方大暴風となる。
・五月九日 中宮亀吉、道庁より、湯川、戸井間自動車運輸の許可を得る。(函館新聞)

[表]

・五月 第二回村会議員選挙実施。
・五月三十一日 駒ヶ岳小噴火。
・五月 鰮不漁・魚粕の生産高減少するが魚粕の値段上昇せず。
・八月二十日 中宮亀吉、湯川・戸井間乗合自動車の運行を開始する。
・九月 椴法華漁業組合事務所を小学校古材を利用して矢尻浜に建設する。
・十二月 鱈好漁となり村内は少し景気の回復を見せる。
・この年、海軍監視所、恵山崎燈台付近に設置される。
・この年、村民菅原水田耕作を開始する。
・この年あたりより、スケソウ鱈の動力漁船による延縄漁業が始められる。
・この年、野口雨情作詞・中山晋平作曲「枯れすすき」が演歌師のもの悲しいバイオリンの音に乗って日本全国に広まる。戦後の経済回復がまだ十分でなく庶民はじっと忍耐の生活であった。こんな時人々の心に共感を与えたのはこの歌であった。
   船頭小唄
   おれは河原の枯れすすき
    同じお前も枯れすすき
   どうせ二人はこの世では
    花の咲かない枯れすすき
 その他、「流浪の旅」・「赤とんぼ」・「七つの子」・「青い眼の人形」・「てるてる坊主」・「赤い靴」などの歌が歌われる。