昭和三十五年度施政方針(村長 松坂幹太郎)

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 (昭和三十五年椴法華村議会会議録を参考とする。)
 村長 --議案の審議に入る前に昭和三十五年度予算編成方針並びに事業方針について御説明申上げます。
 御承知のとおり本村は極めて自主財源の乏しい村であり、勢い国及び道の交付金・補助金に頼らなければなりませんので非常に地味な内容となっておりますが産業の振興に重点をおき消費的経費の増はやむをえない自然増によるものであります。
 逐条的に概略御説明申上げます。役場費は職員の昇給分のみの増となっております。
 消防費については、団員全員の被服を更新すべく三十一万円ばかり計上いたしました。
 土木関係について、椴法華港は予定より一年早く完成させるべく、三十五年において多額の予算を獲得し、今年中に完成の予定であります。
 環状道路は本年中に銚子の澗迄開削すべく去る二月に議員さん方が上京、田中代議士を訪ね運動した結果、その可能性は充分あるようです。今後とも皆さんの御協力を特にお願い申上げます。教育費については、小学校の屋体が児童数に比し相当に狭くなりましたので増築したいと思い起債申請をしておりますが確定次第お図りするつもりでおります。
 三十六年度に中学校々舎が不足になりますので今のうちになんとか増築したいと考えております。小学校校舎の塗装費として二十万円ばかり計上しましたが税の収入と見合して実施の予定であります。産業経済費においては新農山漁村建設事業費として四十万円計上いたしました。例年通り村有林造成費として百十二万円計上いたしました。