昭和四十六年の施策

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   年頭にあたって
               椴法華村長 長政友一
 (昭和四十六年広報とどほっけ一月号より)
   村民の皆様明けましておめでとうございます。
   希望に輝く昭和四十六年の新春をみなさんとともにお祝いできますことは、まことによろこびにたえません。
   昨年の本村は八月中旬まで概して平穏でしたが下旬に突然集団発生した赤痢でみなさまと共に心配しましたが、幸いみなさま始め、関係各位の協力により一人の事故者もなく防疫対策本部を解散することができましたことに対し、厚く御礼申し上げます。
   早速村議会においては、環境衛生の整備を図るため委員会を設け、衛生組合の設立・ゴミ処理の方法などを検討しておりまして近くそれぞれ協議を申し上げる計画を持っておりますのでその節は、よろしく協力をお願いします。
   さて昨年村が施行いたしました主な事業内容を申し上げますと、村道水無線の改良、教員住宅の新築、消防用防火水そうの新設、銚子の澗船揚場の新設、火葬場の新築、国道並に道道の改良に伴う簡易水道の増補改良工事、浅海増殖投石事業の実施、また国費事業では港湾の整備、海岸護岸道路の整備、治山工事の実施といずれも関係各位の努力と、村民各位の協力により計画通り竣工いたしましたことにつき深く感謝申し上げます。
   本年は北海道第三期総合開発計画の初年度であるという、まことに意義深い年であります。この意義深い年にあたり本村の特性を最大限に活用した積極的な対策の樹立こそ、村政をおあずかりするものの使命であると確信し、先ず漁業生産の向上に合せた、沿岸漁業構造改善事業の推進・教育施設環境衛生の整備、社会福祉の向上、観光開発の推進等諸問題を解決するため、不断の努力を重ねてまいる所存であります。今更申し上げるまでもなく、郷土の発展は、一人私のみならず、村民ひとりひとりの力が結集されてこそ始めて実現されるものと思うのであります。
   かような意味から、みなさまにおかれましても自主独立の精神を培い、明るい住みよい郷土、椴法華村の建設に一層ご精進あらんことを切望するとともに今後出稼にでられる方々は災害にあわないように御注意下さって全員無事で帰村されるようお祈りします。
   また留守をあずかる方々も『火の用心』に『交通事故防止』には特段の協力をお願い申します。
   希望あふれ年頭にあたり、所信の一端を述べ皆様のご健勝を心から祈念してご挨拶と致します。