開基百年の年

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 ・国外の諸情勢
 国内では、昭和五十年度総需要抑制政策に基づく金融引き締めと公共料金の引き上げがあり、国際的には、数年前より懸案となっていた専管水域二百カイリ問題により我が国の水産業は瀕死の打撃を負い、沿岸漁業進展に活路を求めなければならなくなった。
 一方、村内では、昆布をはじめとする海草類は低価格により期待した収入とならず、いきおい出稼ぎによる収入に頼らざるを得なくなっていた。しかし、季節労働も国内外の諸情勢に影響され雇用環境が非常に厳しい状態であり、住民の経済生活を暗いものにしていた。また村財政も政府の総需要抑制策の影響により容易ならざる状態に置かれた。
 こうした世情の中で昭和五十一年を迎えたが、長期にわたっての景気停滞が予想されるとともに、人口減から地方交付税の延びは期待できなく、予算編成でも各種事業の見直しや節減を実施しなければならなかった。