明治・昭和時代の採掘

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 明治二十年十月園田実徳外一名、椴法華村前山水無沢において六千百坪の借区をし硫黄の採掘を開始する。その後明治三十二年まで経営者が交代し何度かの休山もあったが、椴法華硫黄鉱山での採掘がなされていた。
 明治二十一年から二十三年迄に硫黄千六百九十七石を採取し、金三百八十八円を費やしたとされている。
 この鉱山のその後の経過は明らかではないが、村民の語るところによれば、昭和十年頃硫黄の価格上昇により東京の本多氏が採掘を始め、三・四年間事業を継続し鉱石は元村から船積みされていたと云われている。