昭和二十一年十一月七日、前椴法華村長谷内久吉と助役小畑定夫との間で引き継がれた「事務引継ニ関スル件」の文書によれば、戦後復興途上の椴法華村が、切に大漁港の建設と船入澗修築を希望していたことがわかる。
一、國費大漁港築設の件
本村は太平洋に面する一大漁田を有するも未だ漁港の築設なき為其の開発遅々たるものあるを以て國費支辨により之れが築設方に付御努力を煩したい。
一、船入澗修築の件
本村字元村に築設の船入澗は其の破損甚敷を以て之れが修築實現方に付特段の御努力を煩したい。