椴法華に郵便局が開設されたのは、明治十三年四月十六日で初代の局長は荒木藤八であった。局長とはいっても所謂局長兼小使の一人勤務で、取扱い業務は郵便のみで現在のように集配等はなされていなかった。また、村人は同人をお役所様と同列に見ており、大変に威張っており、一つの例として今日のように切手販売などではなく、『切手売り下げ』などと称して仕事がなされていたということである。この頃の逓送の方法は、現在のように郵便車などという物はないため、すべて逓送人夫(脚夫)と呼ばれる人々によって運ばれていた。
椴法華郵便局開設の頃