椴法華学校設立の準備

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 開拓使や函館支庁より学校設置の強い要望を受けた椴法華村では、早くも明治八年には近い将来に必ず学校を設置しようとする意欲があったようである。すなわち明治八年十一月函館に設置された「小学校教科伝習所」(現在の北海道教育大学の前身)へ、椴法華村民辻初弥の七男の勝藏十四歳を入所させ、その学費を全戸数で負担し、将来椴法華学校開設の際は先生として勤務できるように布石している。このようなことから明治八年頃既に学校設置の心づもりがなされていたものと考えられるのである。