明治十三年十二月『教育令』が改正され、これを受けた函館県は明治十六年三月に『函館県小学校教則』を布達した。この教則の内容は、初等・中等・高等の三部に分かれ、更に初等と中等は各六級に、高等は四級に分けられ、一級は六ヵ月で修了するものと定められていた。即ち初等三年・中等三年・高等二年の修了期間が定められたわけである。
なお、明治十六年『函館県小学校教則』により明治十三年の『変則小学教則』は廃止されている。
このようにして初等・中等・高等の教則が定められたのであるが、函館県管内の郡部の学校では、ほとんどが初等のみより開設されていなかった。また初等学校で教える教科は修身・読書・習字・算術・体操等であり、この頃から函館近辺では『小学校』と呼ぶところも出てきたようである。
椴法華村でもこの頃から椴法華学校・椴法華初等学校・椴法華小学校などと称されるようになったといわれている。