目次
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第八編 観光
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第二章 温泉
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第二節 水無温泉
バス開通と水無温泉
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水無温泉が村外の人々に知られるようになったのは、昭和八年七月、下海岸自動車によって函館、
椴法華
間の乗合バスが運行されるようになってからで、その時、新聞、パンフレット、村勢要覧などでさかんに宣伝された結果である。次に参考として、昭和八年の村勢要覧から灯台と水無温泉の紹介記事を記す。
▼恵山岬燈臺並水ナシ海濱温泉
恵山主峯直下ヨリ恵山岬突出シ白亞ノ燈臺無線羅針局アリ、燈臺ハ明治二十三年羅針局ハ昭和六年ノ設立ナリ、後ニ亂刃噴煙ノ恵山ノ天嶮ヲ仰ギ眼下ニ白波岩ヲ噛ミ千慮ヲノセテ行交フ白帆ニ斜陽ノ落ツル景ハ一幅ノ畫ナリ。右ニ約二町海濱浪打際ニ温泉湧出ス干潮ニ至レバ、岩石ヲ連ネ自然ノ浴槽トナル傍ニ若干燈臺守ノ刀刻ナリト盡ヘラル愛ハ強シト刻シタル巨岩アリテ詩趣更ニ深シ此處ヲ水無温泉ト稱ス。
水無温泉 昭和30年2月14日北海道新聞