環境衛生の見なおし

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 道南における環境衛生は施設面でかなり遅れており、道南の郡部では昭和三十九年度で約三割の普及率に過ぎなく、屎尿処理の面では施設皆無、医療面では人口千人に対して医師は約〇・六人と大変に少ない状態であった。
 さて椴法華村における環境衛生面はどのような状態であったろうか。上水道施設面では道南の普及率の五十二・八%、全国の六十三・七%を大きく上まわり九十四・五%となっており、この面では一応充実していた。しかし塵芥処理・屎尿処理は道南の他町村と同じく皆無の状態に等しく、特に昭和三十七年ごろから化学肥料の普及にともない、農業用肥料として利用されなくなったため、大量の不衛生処理が各町村の大問題となりはじめていた。