警察組織の改革

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 大正二年五月、経済不況により経費節減を目的として行政官庁の整理統合が行われたが、これに伴い警察組織もまた改革が行われた。すなわち函館警察署管轄下の亀田・上磯の分署が廃止されることになり、椴法華の所属する戸井分署は亀田分署管轄下から直接函館警察署の管轄下となったのである。
 しかしその後大正十年頃から本道開拓の重要性が見なおされはじめ、警察力の充実が図られることになり、各地で分署が警察署に昇格するといった情勢であった。
 このような情勢の中で大正十五年六月内務省から出された「警察署の新設及び廃止について」の通達に基づき、北海道庁は「北海道庁令第七十四号」を発し、全道三十三の分署を警察署に昇格させるなど警察制度の改革充実を図った。
 この時従来の函館警察署戸井分署は戸井警察署に昇格することになり、椴法華巡査駐在所は戸井警察署の管轄下に置かれることになったのである。