帆船幸甚丸の座礁

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 明治三十四年一月十四日、西洋型帆船幸甚丸、日浦沖で風雪のため座礁する。この時の状況を当時の新聞は次のように報じている。
 
   明治三十二年一月二十六日 北海道毎日新聞
  ○船舶遭難
   函館區西濱町三十九番地村田吉之丞所有西洋形風帆船幸甚丸(六十四噸七四)は乗組員船長外七名にて本月十三日午前八時頃函館を出帆し薪材積載の為め室蘭へ向け航行途中十四日午(ママ)十一時四十八分亀田郡尻岸内村日浦前海岸を距る凡(およ)そ九十間斗りの所にて風雪の為め錨綱を切断され淺瀬に乗り揚げ船底右舷に凡二尺又た左舷のアバラ中央に三尺四方の破損を生じたるも再用の見込なりと。