清栄丸の遭難

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   大正十三年十月六日 函館新聞
    戸井沖で遭難
   市内仲町六九畦地定吉所有の發動機船清栄丸は船長田中勘二外八名乘込み四日、尻岸内から函館に向け航行中戸井沖約二百間の個所に於て石油ポンプ破損し運転不能となりやむなく莚(むしろ)火を點じ通航船に救助を求むる合圖をしたが折惡しく通航船なく五日午後零時迄漂流居た所へ滊船鳳至丸航行し來り救助し昨日入港此旨水上署に届出でた。船体無事乘込員に別状なしと。